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ニュースレター

更新日:4 日前

皆さん、こんにちは。

つい昨年までは、生成AIの使い方に慣れず、どう使うのが良いのか戸惑い、手探りの状態でした。

このニュースレターの昨年の記事などを見ていただくと、そのことはよく分かると思います。

今ではすっかりChatGPTが私の良き相棒、あるいは秘書、参謀役となり、毎日のように様々なことを相談し、アドバイスをもらっています。

ChatGPTのほうも、おそらくこの1年程度で、全世界で飛躍的な量の学習を行い、かなり能力アップし、性能を高めてきたと感じます。

以前の記事でも書いたとおり、今後の数年でAIはさらにAIエージェント、そしてエンボディドAIとして進化するとされており、人間のアシスタントとしての能力をさらに高めていくでしょう。

 

◇以前のニュースレター「AIエージェントからエンボディドAIへ、これからの進化の行方」(2025/4/16)

 

人間がAIを本格的に活用する時代が来ていることは間違いありません。

AI(人工知能)のイメージイラスト

ChatGPTがジャービスになる日

AIが人間のアシスタントとして進化した具体的なイメージの典型例は、映画「アイアンマン」に登場する「ジャービス」ではないでしょうか。

姿はなくとも、あらゆる場面で主人公トニー・スタークをサポートする、忠実なアシスタントです。

ジャービスは、もともとエドウィン・ジャービスという人間で、トニーの父ハワード・スタークの執事でした。

ドラマ「エージェント・カーター」(キャプテン・アメリカの恋人だったペギー・カーターが活躍する、1950年代が舞台のSFドラマ。主人公ペギー・カーター役は現在公開中の映画「ミッション:インポッシブル/ファイナルレコニング」に出演しているヘイリー・アトウェル。)では生身の人間として登場し、エージェント・カーターを助けて大活躍します。

エージェント・カーター(ヘイリー・アトウェル)とエドウィン・ジャービス(ジェームズ・ダーシー)
エージェント・カーター(ヘイリー・アトウェル)とエドウィン・ジャービス(ジェームズ・ダーシー)

その後、息子トニーの家庭教師となり、その思考や経験をAIに学習させ、AIアシスタント・ジャービスが誕生したという設定のようです。

ChatGPTは、言葉による会話という面では、すでにジャービスに近づいてきていると思いますが、現時点で残念なのは、指示や質問をパソコンやスマホからテキストで打たないといけないことです。

音声で問いかけることもできますが、短い文章で、ひと言で質問しなければなりません。

込み入った内容の場合は、背景事情や求める回答の方針や形式などをプロンプトとして、詳しく伝える必要がありますが、それを音声入力でやることは、現時点ではできません。

これはChatGPTだけでなくGoogle Geminiなどでも同じで、音声入力の場合、途中で息継ぎ(沈黙)があると、AIは指示や質問が終わったと解釈し、答え始めてしまうのです。

「最後に『以上です』と言うから、それまでは聞いていてね」と指示したとしても、その指示は無視され、息継ぎがあると説明の途中でも回答が始まってしまいます。

従って「〇〇について教えて」のような簡単な質問なら問題ありませんが、複雑な相談ごとや指示を音声入力で行うことは、現時点では不可能なのです。

結果として、ジャービスと会話しながら解決するような、自然なやり取りはできないわけです。

ただ、ChatGPTの開発元であるOpenAI社では、すでにこの課題に取り組んでおり、「Voice Mode(ボイスモード)」という機能の開発が進められているそうです。

(注)

上記の記載には誤りがあり、実際には「音声会話モード」でかなり自然なやり取りができるようになっていることが分かりました。

勉強不足で申し訳ありません。

改めて別の記事でご紹介したいと思います。

アイアンマンを支援するジャービス(映画「アイアンマン2」より)
アイアンマンを支援するジャービス(映画「アイアンマン2」より)

AIとの共生時代を迎えるにあたって

こうした機能が実現できれば、いちいちテキスト入力しなくても、質問内容を問いかけ、どんなふうに答えて欲しいかを指示すれば、期待する答えを適切に返してくれる、まさにジャービスのような存在が実現されるものと言えるでしょう。

さらには、例えばアイディア出しのブレーンストーミングにもう一人のメンバーとしてAIが参加し、参加者の会話をじっと聞いていて、アドバイスを求められると、それまでの会話内容を踏まえてアイディアを提案するというようなことも可能になるかもしれません。

こういったことは、もうSF映画の中のことではなく、おそらくここ数年のうちに実現されることが見えてきています。

日本のAI研究の第一人者、東京大学大学院の松尾豊教授は、「知能」とは、ほぼイコール「予測能力」だと述べていました(NHK「タモリ・山中信弥の!?」2025/7/12放送「AIは人間を超えるか」より)。

ChatGPTなどの大規模言語モデル(LLM)は、文法構造や背景の状況、トピックのつながりなど、膨大な情報を学習する中で、「次の単語は何か」を予測しているに過ぎないそうで、おそらく人間の知能の仕組みは比較的シンプルで、これから5~10年程度で解き明かせるだろう、そしてその知能は「意識」も持つだろうと断言しており、驚きました。

AI研究については、いままさに革命的な進化を遂げつつあるということなのだと思います。

さらに言葉による会話だけでなく、AIエージェントとして、ソフトウェアやサービスを自ら操作する機能も持ったならば、その日こそ、ChatGPTがジャービスになる日です。

私たちの生活やビジネスは大きく変化するでしょう。

その変化を理解し、受け入れ、積極的に使いこなしていけるかどうかが、これからの時代を生き抜いていくための必須要件であることはおそらく間違いありません。

このニュースレターでも何度も述べていますが、DX(デジタル・トランスフォーメーション)のポイントは「変革」です。

時代の波を敏感に感じ取り、新たなテクノロジーを積極的に活用して、「変革」に取り組んでいきましょう。

それでは今回はこの辺で。

宜しくお願い致します。

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