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RCSメッセージが本格普及へ、GoogleメッセージとiPhone対応の最新動向

RCSメッセージを取り巻く環境が、ここに来て大きく変わり始めています。

これまで国内では「+メッセージ」と「Googleメッセージ」が併存していましたが、ドコモ、ソフトバンクもGoogleメッセージの採用を発表し、流れは一気に統一方向へ進みました。

iPhoneの標準メッセージアプリもすでにRCSに対応しているため、これまで分断されていたiPhoneとAndroid間のメッセージ環境にも変化が出てきています。

今回は、このRCSメッセージの最新動向と、Googleメッセージを実際に使ってみて分かった注意点について解説します。

皆さん、こんにちは。

これまでこのニュースレターでは、LINEが日本人の約8割に使われる圧倒的に強いメッセージアプリであるものの、過去に顧客情報保護の甘さなどにより行政指導を受けた経緯から、少なくともビジネスでの利用は避けるべきと述べ、LINEに代わるメッセージアプリとしてRCS(リッチコミュニケーションサービス)の利用を推奨してきました。

RCSとは、昔からあるSMS(ショートメッセージサービス)の進化形で、テキストだけでなく、画像や動画などのリッチコンテンツも送れ、電話番号を宛先として送信できるものです。

RCSにはNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの3社が提供する+(プラス)メッセージと、楽天モバイルが提供するRakuten Linkがありますが、KDDIはGoogleメッセージを標準RCSアプリに採用するといった動きが出てきていることをお伝えしました。

詳しくは下記の記事をご覧下さい。

 

◇過去のニュースレター「LINE一強に対抗するメッセージサービスは」(2025/7/8)

 

◇過去のニュースレター「+メッセージとRakuten Linkとが分かれている理由」(2024/4/9)

 

最近、この動きがさらに加速し、ドコモ、ソフトバンクの2社もauに追随する形でGoogleメッセージの標準アプリ化を発表しました。

そして私も、これまでAndroidスマホで+メッセージを利用してきましたが、Googleメッセージに切り替えました。

今回は、このようなRCSをめぐる最近の動きのアップデートと、実際にGoogleメッセージに切り替えてみた中での注意点などについてお伝えします。

ちなみに中小企業様が、このようなメッセージサービスを含むデジタルツールなどをビジネスに活用するに当たり、DX人材がいないとお困りなら、ぜひ「社外DX担当部長」の活用をご検討いただければと思います。

 

◇過去のニュースレター「中小企業DXは人材不足で進まない?社外DX担当部長という選択肢」(2024/6/11)

RCSメッセージアプリのイメージ写真

RCSメッセージの流れが変わった!3キャリアがGoogleメッセージへ統一

今年2月19日にソフトバンクがRCSとしてGoogleメッセージを採用すると発表、3月6日にはNTTドコモも同様の発表をし、両社ともに3月中旬からアプリの配信と切り替えを開始しました。

KDDI(au)はすでに2年前の2024年5月に発表済みです。

これに関連して私が見たYouTube動画では、「3月18日から突然RCSアプリがインストールされて、驚いた方も多いと思います」と言っていましたが、この動画制作者はおそらくソフトバンクユーザーで、auユーザーはすでにだいぶ前からGoogleメッセージがインストールされており、標準RCSアプリとして利用するかどうかは選択できるようになっていました。

また、この動画では「過去に+メッセージというものがありましたが、あまり普及しませんでした」などと、あたかも+メッセージは終了してしまったかのような言い方をしていましたが、+メッセージは終了しておらず、現在でも利用可能です。

Android派の私としては、長らく+メッセージを利用してきましたが、3社の動きが出揃ったことで、今後はGoogleメッセージが主流となり、+メッセージはだんだん終了していくのかなと思いましたので、今回Googleメッセージに切替えるに至りました。

そう思った理由は、後ほど述べたいと思います。

切替えはとても簡単で、Googleメッセージを起動して、「デフォルトSMSアプリ」に設定すれば良いだけです。

これまで+メッセージで受信していた本人確認のための2段階認証コードなどを含め、Googleメッセージ側に届くようになります。

+メッセージ独自で配信されていた公式アカウントのお知らせなどは、Googleメッセージに切り替え後も、+メッセージ側に届きます。

以前のニュースレターで、各RCSアプリ(+メッセージ、Googleメッセージ、Rakuten Link、iPhoneメッセージ)間でやり取りできる情報や料金について、表に整理して解説しましたが、最近の動きを反映してアップデートしましたので、ご覧下さい。

各RCSメッセージアプリ間の通信可否や料金の整理表

iPhoneでもRCSメッセージが使える?対応状況と今後の見通し

実はiPhoneの標準メッセージアプリも2024年9月リリースのiOS18からすでにRCS仕様に対応しており、auではGoogleメッセージ~iPhoneのメッセージアプリ間でもRCSメッセージを無料でやり取りできていたのですが、ドコモとソフトバンクは対応していませんでした(以前の表で、※マークで注釈していた部分)。

現在のところ、まだドコモとソフトバンクでは、auと同じようにGoogleメッセージ~iPhoneメッセージ間で無料RCS通信が可能との公式発表はしていないようですが、恐らく早晩、上の表の赤枠部分のとおり、楽天モバイル以外の3社間では事業者をまたいでリッチコンテンツの送受信を無料で行えるようになるものと予想しています。

(楽天モバイルだけは、無料通話を可能とするRakuten Linkを中心としている関係上、3社とは別の道となっていることは、以前の記事で書いているとおりです。)

なおYouTube動画によっては、「RCSを使うと電話料金がバカ高くなる」と言っているものもあるそうですが、上の表で「有料」と書いているところ、つまりテキストをSMS変換で送る場合ですが、「有料」と言っても全角70文字以内なら1通当たり税込み3.3円といった少額ですので、バカ高くなるようなことは決してありません。

いい加減な情報には十分注意して下さい。

Googleメッセージは、LINEと同じようにグループも作成でき、使い勝手はほぼ同じです。

LINEスタンプに相当する「ステッカー」というのも用意されていますが、米国のGoogle仕様だけに「アメコミ風」というか、海外の「カトゥーン風」なので、これはちょっと使いづらいかもしれません。

SMSによる2段階認証のイメージ写真

RCSメッセージの注意点、スパム対策と+メッセージの今後

現状はまだ使えている+メッセージですが、いずれは廃止に向かっていくのかなと個人的には予想しています。

その理由は、不正メッセージ対策のアップデートにかなりの開発負担がかかってくると思われる点です。

Eメールによる迷惑メール同様、RCSアプリにも、フィッシング詐欺に誘導するような不正なメッセージが届くことが増えてきました。

RCSアプリは電話番号を宛先とすることから、Eメールよりむしろ不特定多数への詐欺メッセージを送信しやすいと言え、通信事業者やGoogle等は、こういった不正メッセージをフィルタリングによってブロックするよう、かなり対策を強化しています。

ドコモとソフトバンクが相次いでGoogleメッセージに舵を切ったのも、3社が独自に+メッセージの不正対策をアップデートし続けることに限界を感じたからではないかと推測しています。

余談ですが、先日私が使っている電子契約サービスで、本人確認のためのSMS認証が、契約相手先のRCSアプリ(恐らく+メッセージ)に届かないという事態が起きました。

電子契約サービスのサポートに連絡したところ、サービス側の不具合であることを認めて改修してくれ、昨日、改修が完了したと連絡があったのですが、原因としてはフィルタリングによる不正対策が強化されたことにより、認証コードの通知が不正メッセージと判定されてしまいブロックされていたということのようです。

SMSによる2段階認証は、例えばAmazonなどの大手サービスでも採用されていますが、やはりごくまれに届かないといった事象は起きているそうで、このため音声通話による認証とか、オーセンティケーター(Authenticator)という認証アプリを使った方式など、複数の多要素認証方式が併用されているようです。

RCSでは画像などのリッチコンテンツが表示可能ですので、本物そっくりに作られた詐欺メッセージに騙されてクリックしてしまうことの無いよう、「スパム対策」は必ずオンにしておきましょう。

設定で「RCSチャット」をオフにすれば、本物そっくりのリッチ表示はされなくなりますが、とは言え詐欺メッセージ自体が来なくなるわけではありませんし、他のRCSアプリとの送受信がSMS変換により有料となってしまうので、得策とは思えません。

やはり、「スパム対策」をオンにした上で、不審なリンクは絶対に開かないように気を付けることが重要です。

いかがでしたでしょうか。

国産アプリの+メッセージが縮小していくのは、ちょっと残念な気もしますが、止むを得ないのかなと思います。

ちょっとLINEに頼りすぎな私たちですが、これを機にRCSもうまく併用するのが良いのではないでしょうか。

では、今回はこの辺で。

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