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電子契約freeeサインのプラン機能改定(怒)

皆さん、こんにちは。

昨年3月にこのニュースレターの発行を開始してから、今回で50回目の記事となりました。

だいたい週1回のペースで書き続けてきています。

中小企業の皆様のDXに役立つ記事をと考えていますが、なかなかそういった内容になっていないものも多いと反省しています。

とは言え、書き続けることが大事だと思いますので、今後も継続していく所存です。

引き続きなにとぞ宜しくお願い致します。

さて以前の記事で、契約書のデジタル化、すなわち電子契約の仕組みについて解説し、中小企業や個人事業主向けの低価格な電子契約サービスを調べ、その結果、freeeサインのスタータープランに契約して使ってみたことを紹介しました。

 

◇過去の記事「デジタル時代の契約とハンコのデジタル化」(2023/12/12)

 

◇過去の記事「低価格なおすすめ電子契約サービスとは」(2023/12/19)

 

◇過去の記事「ご存じですか?電子契約は印紙税が不課税」(2023/12/26)

 

◇過去の記事「実際にやってみた電子契約の締結はめちゃくちゃ簡単」(2024/1/23)


怒っているイメージ写真

電子契約freeeサインのプラン機能改定は唐突なお知らせから

ところが、3月21日に突然freeeサインからメールが来て、スタータープランでは電子署名機能が使えなくなると言うのです。

具体的には、次のような案内がありました。

freeeサインをご利用中の皆様 平素より電子契約freeeサインをご利用いただき誠にありがとうございます。 このたび、個人事業主向けのfreeeサイン「スタータープラン」の機能を一部変更することになりました。 以下に変更点をご案内いたしますので、ご確認いただけますと幸いです。 ▼改定日 2024年7月16日以降、最初に迎えるお客様の契約更新日より改定させていただきます。 ▼主な変更点 現仕様では「スタータープラン」ご利用のお客様も電子署名機能をご利用いただくことができましたが、新仕様では「スタータープラン」ご利用のお客様は電子署名機能をご利用いただくことができなくなります。 ◆ご確認ください◆ ・本改定における価格の変更はございません。 ・改定日以降にfreeeサイン「スタータープラン」の利用を継続されているお客様については、改定後の新仕様を適用させていただきます(ご契約は自動更新となります)。 ・契約更新日以降も引き続き電子署名機能の利用をご希望されるお客様は、ご契約プランの変更手続きをしていただく必要がございます。 (以下略)

電子署名機能が使えないとなると、電子契約ができなくなります。

昨年12月19日の記事でも解説したように、電子契約では、電子認証局が発行した電子証明書により署名することで、「本人性」と「非改ざん性」を担保しているからです。

唐突な通知でよく分からないし、「契約プランの変更」と言われても何に変更するのか不明なため、すぐに問合せをしましたが、なかなか返答がありませんでした。

3週間以上経過した4月12日になってようやくfreeeサインから電話がかかってきました。


価格は変わっていないが実施値上げされているイメージ写真

プラン切替えすると6倍以上の価格に

それによると、次回の契約更新時以降は法人向けのStarterプランに切替える必要があり、料金は年額78,936円(税込)になるとのことです。

ちなみに、現在私が契約している個人事業主向けスタータープランは年額12,936円(税込)なので、6倍以上の価格のプランとなってしまいます。

改定後の個人事業主向けの各プランでは、いずれも電子署名による電子契約機能は無くなっているようで、電子サインのみ可能とされています。

電子サインとは言わば認印のようなもので、電子署名と電子サインの違いについては、1月23日の記事をご覧下さい。

重要な契約を認印で結ぶわけにはいかないですよね。

法人向けStarterプランに切替えることで1ヶ月の送信件数が50件まで(現在の個人事業主向けスタータープランでは10件まで)となるなど、内容の充実度はもちろんアップしますが、そもそも月々の契約件数がせいぜい1~2件という小規模事業者にとっては、とても年額7万円を超えるプランに切替えることは考えられないのではないでしょうか。


契約にハンコを押すイメージ写真

次回更新時までにどうするか検討

私が現在の個人事業主向けスタータープランに加入したのは今年の1月で、年額料金を支払い済みですので、来年1月の契約更新時までは現状の内容で継続することが可能です。

またその間に締結した電子契約書は、電子署名が付与されたPDFファイルとして保存されていますので、freeeサインを解約した場合でも有効に存続します。

従って私としては、来年1月の契約更新時までに、freeeサインの法人向けStarterプランに切替えて継続するのか、別のもっと安価な電子契約サービスに変更するのかを検討することになります。

恐らく後者になるんじゃないかと思いますが。

世の中、いろんなサービスが値上げラッシュで大変ですが、実質6倍以上の値上げに相当する極端な機能改定をされると、本当に困りますね。

契約件数の少ない個人事業主向けの、良いサービスだと思ったのに残念です。

しようがないので、来年の契約更新時に向けて、私のような小規模事業者に合った電子契約サービスを引き続き探していきたいと思います。

その場合、昨年12月19日の記事で紹介した、シヤチハタCloudなども、その候補の一つかもしれません。

それでは今回はこの辺で。

宜しくお願い致します。

 

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