皆さん、こんにちは。
今週の火曜日(7月25日)に、東京都行政書士会の登録証交付式・研修会に行ってきました。
7月1日付けで東京都行政書士会には入会済みであり、すでに「行政書士」を名乗って仕事ができる状況にはなっているのですが、この日、日本行政書士連合会会長名の登録証を授与していただき、行政書士のバッジ(徽章)もいただけた(こちらは購入です)ことで、改めて身の引き締まる思いになりました。
今日は、このときの様子を簡単にご紹介したいと思います。
会合の主な内容と東京行政書士政治連盟について
この会合は、以前のニュースレター記事での登録申請に行ってきた場所と同じ、渋谷ファーストプレイスで行われました。
◇以前の記事:「東京都行政書士会への登録申請に行ってきました」(2023/6/5)
実はこの近くに「東京都行政書士会館」というのがあり、昨年10月から改装工事中なのだそうです。
渋谷ファーストプレイスはその期間中の仮住まいということのようで、7月末に改装工事が完了した後は、8月からリニューアルした「東京都行政書士会館」での業務が開始されるということらしいです。
それはともかく、今回の会合は渋谷ファーストプレイス4階にある、「講堂」と呼ばれるスペースで開催されました。
13時に開会され、東京都行政書士会会長と東京行政書士政治連盟会長のご挨拶、登録証の授与、記念写真撮影という内容で登録証交付式が進み、その後、研修会が行われ、だいたい16:30ごろまでという内容でした。
東京行政書士政治連盟というのは、行政書士業は行政書士法に定められた独占業務であることから、法制度面からその地位の確保や業務領域の拡大を進めるべく、政治に対する働きかけ、いわゆるロビー活動を行っていく団体です。
一応、任意加入となっていますが、これも重要なことですので、多くの会員はこちらにも加入するんじゃないでしょうか。
私も加入しました。
ちなみに東京都行政書士会とは別に、こちらの連盟にも月額会費がかかります。
研修会で学んだこと
研修会のほうでは、行政書士法に定められた行政書士の使命や役割に始まり、基本的な心構えや、今後の研鑽の進め方など、様々教えていただきました。
行政書士法第1条の二には、行政書士とは「他人の依頼を受け報酬を得て、官公庁に提出する書類・・・その他権利義務又は事実証明に関する書類を作成することを業とする」者であると定義されています。
そしてその業務遂行のために、行政書士は、一定の手続きに従って、他人の戸籍謄本や住民票などを取得できる権限も有しています。
その立場を利用し、悪徳業者に加担して、個人情報を入手して利益を得るなどの犯罪行為も、過去に発生しているそうです。
また、行政書士自身には悪意は無くとも、こうした悪徳ブローカーに利用され、結果的に犯罪に手を染めてしまう例もあるとのことで、そうしたことが可能な立場なんだということを自覚して、注意深く業務を行う必要があることも教えていただきました。
他士業との「業際問題」というのも、興味深い内容でした。
行政書士業務は、前述のとおり行政書士法に定められた独占業務ですが、他の法律に定められた業務、例えば弁護士さんや司法書士さん、社会保険労務士さん、税理士さんなどの独占業務となっているものは、そちらが優先されます。
どこまでが行政書士の業務で、どこからが他士業さんの業務なのかを理解しておくとともに、行政書士業務を進める中で、もしそのボーダーラインを超えそうになった場合は、「ここから先は他士業さんの業務領域になります」と言って、それ以上の業務遂行を辞退し、他士業さんにお任せするといった対応が必要になるわけです。
テキスト類など、たくさんいただいてきて、まだ全ては読みきれていませんが、よく理解して、確実な業務を進められるようにしておかねばならないと思いました。
「事件簿」って?
たくさんいただいた教材の中で、「事件簿」と書かれた冊子がありました。
「何かな?」と思いましたが、要は業務案件の帳簿(管理簿)のことでした。
行政書士法第9条に、「その業務に関する帳簿を備え、これに事件の名称、年月日、受けた報酬の額、依頼者の住所氏名その他都道府県知事の定める事項を記載しなければならない」と定められており、その帳簿のこととなります。
なんか、「事件簿」という名前がものものしいですよね。
内容さえ法の規定どおりに網羅されていれば、Excel等の電子ファイルで作成しても良いとのことですので、私はそのようにして管理したいと思っています。
終了後には、周辺の席に座っていた何人かの方と名刺交換もさせていただきました。
ここでは名刺交換だけになってしまいましたが、行政書士の「同期」ということになりますので、何か情報共有などするような機会も、ぜひ作っていきたいと思っています。
というわけで、私の行政書士としてのキャリアも、ようやくスタートを切ったということかと思います。
今後もしっかり研鑽を積み、皆様のお役に立てる存在となるように努力していきたいと思います。
それでは今回はこの辺で。
行政書士の正式開業を機に、ホームページもアップデートしましたので、ぜひご覧下さい。宜しければ、メールマガジンの配信登録をお願い致します。
Comments