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アフターコロナの働き方とは

皆さん、こんにちは。

先月から、新型コロナの感染症法の位置づけが2類から5類に変わったことで、社会にもようやくアフターコロナの様相が強く出てきた気がします。

電車の乗客数も増えてきていますし、車内でマスクをしていない人の数も増えてきました。

先日の日経BP社の記事によると、企業においてもオフィス回帰傾向が強まっているとのことですので、今日はこの話題を取り上げたいと思います。


強まるオフィス回帰、出社とテレワークの「最適割合」が調査で判明(日経クロステック 2023/6/6)

コロナ禍においてノートPCでテレワークしているイメージ写真

テレワーク・リモートワークの功罪

思い返せば3年前、2020年4月に新型コロナ感染症が急拡大し、緊急事態宣言が発令されたときは大変でした。

社会活動が停止し、学校や会社にも登校・出社できなくなるとともに、未知のウィルスによっていったい世界はどうなってしまうのか、という恐怖にかられましたね。

そんな中でも何とかして活動を継続せねばならないと、テレワークやリモートワークの仕組みを急造してきたことが思い出されます。

私の勤めていた会社でも、それ以前からリモートアクセスの仕組みはあり、例えば出張時などに外出先でも仕事ができるようにはなっていました。

しかしながら、大多数の社員が出社できず、リモートワークになるような事態は想定されておらず、端末やネットーク設備など、大慌てで増設・増強を繰り返してきました。

恐らく多くの企業でも同じようなものだったと思います。

リモートワークが広く普及してみると、多くの利点があることに気付かされました。

まず何と言っても、通勤が不要になったこと。

特に首都圏においては、満員電車による通勤は、一日で一番重労働と言っても過言ではありませんでした。

また仕事の合間に家庭のこともできるようになり、ワークライフバランスも取りやすくなりました。

私たちの世代では当たり前だった過酷な会社中心生活が、「働き方改革」によって徐々に変わり始めていたところ、コロナによるリモートワークの普及が一気に加速させたと言えるのではないでしょうか。

一方で、管理職にとっては部下や組織の管理において、非常に難しいかじ取りが必要にもなりました。

部下がきちんと働いてくれているのか見えない。

ZoomやTeamsなどのWeb会議でミーティングをしても、表情などが読みづらく、部下の本音が引き出しにくい、など。

私はすでにコロナより前に、役職定年で管理職をはずれていましたが、つくづくこの状況の中でライン長でなくて良かったと思ったのが本音です。

今回、コロナ禍が一段落したことを機に、オフィス回帰が求められ始めていることも、ある程度は止むを得ないものと思われます。

若い社員たちが集まって会議をしているイメージ写真

出社とリモートの最適なバランスを

とは言え、もう昔のような出社オンリーの働き方スタイルには戻らないでしょう。

人々は通信テクノロジーを使ったリモートワークで、より人間らしい生活ができることを知ってしまったのですから。

一方で、リモートだけではコミュニケーションが取りづらい点も事実であり、フェイス・トゥ・フェイス(F2F)で話し合うことの必要性も再認識されたと思います。

たまには飲み会でざっくばらんに語り合うことの価値さも実感しましたよね。

今後は、このようにリモートワークのメリット・デメリットを踏まえて、最適バランスを見つけていくことになるのだと思います。

上の日経クロステックの記事では、アンケート調査の結果、出社とリモートの最適割合は、「だいたい半々」という結果だったとされています。

週5日勤務だとすると、2~3日は出社し、残りはテレワークという感じでしょうか。

もちろん職種によって出社せざるを得ない業務もあるでしょうし、一概には言えないところですが、大切なことはテクノロジーを上手に使うことによって、その人の事情に応じた柔軟な働き方を工夫することではないかと思います。

ノートPCでWeb会議をしているイメージ写真

効率を高めるWeb会議の工夫

先ほども述べたように、リモートではどうしてもコミュニケーションが取りづらい面はたしかにあります。

会議でも、F2Fの会議と違って意思疎通がしづらいところがあり、一定の工夫が必要になります。

何と言っても大切なのは事前準備。

必ず事前に何か書いたものを用意して、それを表示しながら議論するようにすべきです。

言葉だけで議論しても、実は認識や理解が合っていない、といったことが多々発生します。

立派なパワーポイントの資料を作る必要はありません。

私は、時間がないときは、手書きでサラサラと、タブレットのノートアプリに書いたものを画像やPDFに変換して、それをもとに議論するといったこともやっていました。

筆者がWeb会議のために作成した手書きメモの画像
こんなメモをサラッと作って議論するだけでも、だいぶ違います

◇過去のニュースレター記事 - 私の使っているタブレットの手書きノートアプリについて


論点を箇条書きにするでも、イメージをイラストで描くでも、何でも良いので、参加者が認識を合わせやすくする材料を事前に用意しておくことがとても大事だと思います。

本当は、自分のタブレットをPCと接続して、ホワイトボードアプリに手書きしたものを参加者と簡単に共有できるようなものがあれば一番良いのですが、まだ適当なソリューションを見つけられていません。

何かお薦めのものをご存じの方がいましたら、ぜひコメントにてお教えいただきたいです。

Web会議では、タイムラグによって発言のタイミングがワンテンポ遅れます。

相手の発言を聞いて、すぐに発言すると、相手と声がかぶってしまうことが多々あります。

相手が発言し終わってから発言するよう、F2F会議よりも少しゆっくりめに発言するという、細かなことですが、こうしたテクニックも大切かもしれません。


ともかく、大変な3年間でしたが、この試練によって新しい働き方が加速したことは間違いありません。

この流れを後戻りさせることなく、さらに快適かつ効率的なスタイルを追求していきたいですね。

それでは今回はこの辺で。

 

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