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低コストで導入できるRPAツール「PAD」とは?

皆さん、こんにちは。

「PAD」とは、前回記事の最後に触れましたが、Power Automate for Desktopの略で、Microsoftが提供する自動化(RPA)ツールのことです。

前回記事では、RPA(Robotics Process Automation)で業務を自動化する意義や効果などについてご紹介し、実際に私の勤務先でUiPathというRPAツールを使って業務を効率化した事例についてもお伝えしました。


◇前回の記事「RPA活用で業務効率アップを図るには?」(2023/9/26)


このUiPathはとても高機能なRPAツールで便利なんですが、ライセンス費用が高いため、私が今後お客様の業務効率化をRPAでご支援するに当たっては、ちょっと高級すぎるように思われました。

そこで登場するのが、MicrosoftのPower Automate for Desktop(PAD)ということで、今回はこのPADについて、もう少し詳しくご紹介したいと思います。

Power Automateのホームページの画像
Power Automateのホームページより

PADの概要とUiPathとの比較

前回記事の中で、PADとUiPathとを一概に単純比較することはできないと書きましたが、PADというのはPower AutomateというRPAツールのうち、1台のパソコン(デスクトップマシン)で行う処理に限って限定的に無料使用可能としたツールなのです。

したがってUiPathと同じように、クラウドと連動させて多人数でロボットを共用して使うとか、「非アテンド型」といって、スケジューラに従ってRPAロボットを無人で自動実行させる、などといったことをしたければ、有償のPower Automateを導入する必要があります。

この辺りについては、こちらの「完全自動化研究所」のサイトに詳しく解説されていますので、参考にしていただければと思います。


◇完全自動化研究所「『UiPath』と『Power Automate for desktop』を比較しました」


この小佐井先生のサイトはとても分かりやすく書かれているので、参考になります。

著書の「Power Automate for Desktop業務自動化最強レシピ」(翔泳社、3,300円)も購入して、勉強しています。

私はUiPathについても、自分でUiPathのCommunity Editionを登録して、UiPath Studioというツールを使って簡単な自動化フローを作成したりしてみました。

このようなRPAツールの良いところは、「ノーコード」と言って、昔のように複雑なプログラムコードを記述しなくても、自動化プログラムが作成できることです。

とは言え、UiPathのほうは、各アクティビティ(自動化の処理)の動きを定義するのに、多少ともプログラムコード的な構文に従ったことを書く必要があり、習得するには一定の勉強が必要かと思います。

Power Automate for Desktopのフローデザイナーの画面
Power Automate for Desktopのフローデザイナーの画面

PADフローデザイナーによる自動化フロー作成

一方のPADですが、上の画像が、UiPath Studioに相当するPADの自動化フロー作成ツール、フローデザイナーとなります。

Windows11のパソコンには標準搭載されているため、Microsoftアカウントでサインインさえすれば簡単に無料で使い始めることができます。

左側のアクション(UiPathにおけるアクティビティに相当)から選んで、中央のワークスペースに並べていくことで自動化フローが作れてしまうということで、基本的な構成はUiPath Studioとほぼ同じですが、各アクションの動きも細かく記述する必要がないし、変数などもデフォルト値を自動的に設定してくれるので、UiPathに比べてかなり習得しやすいと思います。

完全自動化研究所のサイトでも書かれていますが、PADとUiPath、両ツールとも自動化アクションの数や内容、あるいは画面の要素を認識する機能などの基本的な性能には大きな差はないということですので、日頃からパソコンでやっている業務を自動化して効率化を図りたいということであれば、まずは無料で使えるPADでやってみるのがお薦めではないでしょうか。

RPAによる効率化のイメージ写真

PADによる自動化フロー作成をお手伝いします

とは言え、いきなり自動化フローを作り始めるのは難しい、あるいは時間が無いという方も多いでしょう。

当方にご相談いただければ、実際の業務内容をお伺いした上で、自動化フローを作成し、お客様にて運用できるようにサポートするところまで対応致します。

次回は、実際に私自身が個人的に困っていたことを、PADを使って自動化することで解決した例をご紹介したいと思います。

それでは今回はこの辺で。

宜しくお願い致します。

 

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